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第17回『天仙友の会』の報告
『主治医に聞けないがん治療』講演

がん患者の方々とご家族の皆様との集い「第17回 天仙友の会」が6月27日(土)14:00より中野サンプラザ研修室において開催されました。「天仙友の会」は、がん患者の方々とご家族の皆様がお互いに交流し、がん治療体験を語り合い、励まし合いながら意見交換などを行っていく交流会です。そして様々な「がん」に関する情報をもとに、皆様と一緒がん治療について理解を深めていこうという交流会です。

今回は「主治医に聞けないがん治療」をテーマに、国分寺鈴木医院・鈴木徹也院長にお越しいただき、がんやがん治療のために心得ておくべきことや治療中の栄養の摂取などについて、皆様のお身体に役立つことを教えて頂きました。

鈴木先生の講演終了後、事前にご予約を頂いている方の鈴木先生によるガン患者さんのガン治療のアドバイスと、天仙液の服用に関する個別医療相談(無料)なども行いました。

鈴木先生の講演概要は下記の通りです。

ガン治療の基本

  1. 治療においては、手術、抗がん剤、放射線療法は対症療法であり、そのメリットは即効性と時間稼ぎ。
  2. がん治療の本質は体内環境の整備であり、がんを治せるのは自分自身だけ。
  3. 基礎代謝をあげるため、副交感神経を優位にする刺激を意識して行う。

がん治療中の食事に関するアドバイス

  1. タンパク質の補充
    動物性タンパク質(肉・魚・卵など)、植物性タンパク質(大豆など)を積極的に摂取すること。目安として体重1kgあたり1〜1.5gのタンパク質が毎日必要です。
  2. ビタミン・ミネラルを補充
    ガンの方は、慢性的にビタミン・ミネラルの不足状態なので、積極的に補充するとよいです。
  3. 抗酸化物質
    体内の酸化ストレスが多く、大量の活性酸素が発生しているので、抗酸化物質を大量に摂取する必要があります。
  4. 脂肪酸
    EPA・DHAなど(オメガ3)の脂肪酸は、代謝の過程で有効な働きをする、また炎症を抑え、食欲増進作用ほか、体重減少を抑制します。
  5. 食物繊維・オリゴ糖・乳酸菌
    腸内環境を整えることは、免疫力の向上につながります。
  6. 水分
    ガン患者さんは、水分摂取量が少なく、また体内でガンの影響で持続性の消耗、炎症が起きており、かなりの脱水状態である。そのため、水分の摂取は一度の分量を少なく、頻回に分けて摂取する必要があります。
  7. 免疫力向上サプリメント・漢方
    天仙液などが役に立ちます。

講演の最後、鈴木先生から「ガン治療の際、まず患者さんご自身がこの病気に打ち勝つという強いご意志を持ち続けていくことを願っております」、と参加者の皆様に励ましてくだいました。

中野サンプラザ

鈴木先生による個別医療相談を行っている間、患者さん同士の交流の時間で、天仙液とマクロビオティック食養生法でよくなった前立腺がんの体験者・土屋盛一様がご自身の近況に参加者の皆様に話をしてくださいました。

土屋さんは、お仕事の関係で海外の滞在もよくあるなか、環境や食生活の変化で安定していた数値があがり、びっくりして帰国、その後すぐに天仙液を再開して他に食事療法なども同時に取り入れた結果、現在体調はよいという体験の実話を 皆様興味津々に聞き入っておりました。

鈴木先生との個別医療相談(無料)

Q1.相談者Aさん:
1ヶ月前に大腸ガンの手術を受けたが、抗がん剤を飲まなくて良いと言われたが大丈夫か?下痢も気になる。
鈴木先生のアドバイス:
転移予防に天仙液を術前術後に抗がん剤の代わりに使用することはとてもよい。下痢は暫く続くので慣れるしか方法がない。
また、直腸がんは、肝臓に気を付けなければいけない、特にアルコールと疲労はよくない。
Q2.相談者Oさん:
4年前に直腸がんの手術を受け、術後骨盤、肺に転移が見付かり、抗がん剤治療を受けているけど、副作用で手の痺れがある。また、便秘で困っている。
鈴木先生のアドバイス:
下剤を飲んで3日以内に便を出すように調整するほか、食物繊維を積極的に摂る。また、タンパク質を消化吸収するためには、多くの消化酵素が必要なので、プロテインもお勧め。他には、ニンニクやターメリック、ウコンなども摂るようにしてみてください。
また、抗がん剤治療で免疫力が落ちるので、同時に天仙液強効型1日2本(40cc)を併用するとよい、そのほか食後10分ほど歩くとよい。
Q3.相談者Nさん:
転移性乳がんで手術できない、ホルモン剤治療中なので、セカンドオピニオンはどこが良いか分からない。また、食事療法で気を付けることは、どんなことでしょうか?
鈴木先生のアドバイス:
セカンドオピニオンを受けるなら、同じ癌研系列の病院ではなく、それ以外の日本医科大学病院、東邦大学病院、順天堂大学病院、慶応大学病院などはいかがでしょうか。
食事に関しては、今後のため、まずは糖質と乳製品を2年間は取らないことを工夫してみる。また、タンパク質の多い赤身の肉、良質の油(オメガ3)を摂る。その他、糖分の多いニンジンジュースを避け、油で炒めてから摂るとよい。
Q4.相談者Kさん:
子宮頸がんを患い、仕事もこなしながら疲れやすいが、日常生活は出来ている。今情報が溢れているので、食事面で混乱している。気を付けることは何でしょうか。また、ホルモン剤を5年間飲むように言われているが、どうすればよいか?
鈴木先生のアドバイス:
食事に関しては、神経質にならないように、バランスよくで良いと思う。ホルモン剤に関しては、個人差もあるけど服用していると再発率は低い。
漢方薬(天仙液、加味逍遙散)の使用もよいと思う。

ガンとの闘いは、気持ちを前向きに考えて立ち向かっていくことが大切です。自分の気持ちの弱さに負けたらガンとの闘いにも負けてしまいます。西洋医学と中医学(漢方)、自分に適した治療が必ず相乗効果を生み出します。「ガン」と宣告された時、私たちは最優先で何をすべきかを考えさせられた友の会でした。

鈴木徹也先生のプロフィール

国際癌病康復協会顧問医師

1991年 順天堂大学医学部卒業
1991年〜順天堂大学医学部付属病院などで外科医として勤務
2006年〜国分寺鈴木医院開業、院長として現在に至る。